砂型鋳造部品シリーズ 4

砂型鋳造の製造プロセスは、使用される結合剤と硬化剤が異なるため異なります。一般的な砂型鋳造プロセスには、水ガラス砂型鋳造、樹脂砂型鋳造、コーティングされた砂型鋳造などが含まれます。

1.水ガラス砂型鋳造とは、水ガラスをバインダーとして使用し、珪砂を一定の割合で鋳物砂に混ぜ合わせたものです。型を作った後、炭酸ガスを吹き込んで固めた後、型を外し、箱を閉めて鋳物を流し込みます。水ガラス砂は珪酸ソーダ砂とも呼ばれ、珪砂を基材とし、硬化剤として水ガラスを一定の割合で配合した砂型材料です。水ガラス砂で作られた砂型は比較的硬く、高温でも加工が可能です。そのため、エンジンシリンダーなどの大型・高精度鋳物の鋳造に多く使用されています。

2. レジン砂型鋳造とは、砂粒子の結合剤として人工合成樹脂を用いて鋳物砂または中子砂を成形することをいいます。レジンサンドを用いて型や中子を作製した後、硬化剤の作用により樹脂が不可逆的な架橋反応を起こして固化し、型や中子に強度を与えます。レジン砂型鋳物は、表面が平滑で精度が高く、寸法が安定しているため、自動車部品などの精密鋳造分野で広く使用されています。

3. コーティング砂型鋳物とは、鋳物砂または中子砂の表面を固体の樹脂皮膜で覆って成形したものをいう。コーティングにはコールド法とホット法の2種類があり、コールド法では樹脂を溶解し、砂の混合工程でウロトロピンを添加し、両者を砂の表面にコーティングしてコーティングサンドを得る。ホット法では、砂を所定の温度に予熱し、樹脂を加えて溶かし、かき混ぜて砂の表面に樹脂をコーティングし、ウロトロピン水溶液と潤滑剤を加え、冷却し、粉砕し、ふるいにかけてコーティングされた砂を得る方法です。鋼や鉄部品の鋳造に使用されます。

コーティングサンドは、主に原料砂として珪砂、原料として熱可塑性フェノール樹脂、ウロトロピン、強化剤を使用します。ユーザーのさまざまなニーズに応じて、硬化速度、離型性、流動性、崩壊性、鋳物の表面仕上げ、保管性などの観点から適切な割合に調整されています。自動車、トラクター、油圧部品などの成形材料の一つです。 。